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こんばんは。馬込沢うすくら歯科、院長の薄倉勝也です。
日本は健康保険を使って治療をされる方がほとんどです。日本の保険治療では金属を使った治療が行われています。保険治療では国の定めた材料しか使うことはできませんので致し方ありません。
実はこの金属は多くは「12%金銀パラジウム合金」は日本でしかほぼ使われていない金属です。確かに国が定めた材料であることに間違いはないのですが、金属アレルギーなどによる身体への影響が起こってしまうことがあります。掌蹠膿疱症など、口腔内に置ける治療金属が原因で起こることがあります。また、歯との性質の違いなどから周囲から虫歯になってしまうことがあります。最近はパラジウムの価格高騰によりこの合金の値段も上昇しています。このパラジウムの価格の上昇ですが、車の製造などに使用するため排ガス規制により電気自動車の製造需要が多くなったため、とも言われています。すなわち「工業用金属」ということです。工業用に使われる金属を日本は保険適応の材料として認めているのです。
以前に見たSNSにこういったものがありました。
「Hey!この歯の治療は日本でやっただろ?初めて見たよ!おーい!みんなきてきて!面白いものが見れるぞ!」と口の中を歯科医院中の人が見ていった、と。それだけ世界基準で考えると金属を使った治療をいうのは行われないものなのです。オリンピックがありましたが、仕事柄口元に目がいってしまうことがあります。海外の方々は歯に金属が入っていることはまずありません。
金属に変わる治療としてはレジン治療やセラミック治療があります。「メタルフリー治療」と言われますが、上記でもお話しした通り、世界基準ではこの「メタルフリー治療」になります。近年、パラジウムの価格高騰が起こりそれに伴って保険点数もその分だけ(全然上昇率は足りないですが・・・)上昇しています。あまりいい治療とは思えない金属をこのまま使い続けることは良策とは思えません。最近では金属を使わない治療方法も保険治療で行えるようになってきましたが、まだまだ金属を使用する場面が数多くあります。
実際に金属治療をメタルフリーに変えたい!とお考えの患者さんはたくさんいらっしゃいます。レジン充填、セラミック治療、CAD/CAMなど、金属を使わない治療を行う治療にしますとみなさん大変喜ばれます。
メタルフリー治療を行うには、保険治療で行えることもあるかもしれませんが、場合によっては保険診療外のご案内になることもございます。ご希望の方は担当医、担当衛生士にお声がけください。
馬込沢うすくら歯科 薄倉勝也