医院ブログ
Clinic Blog
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こんにちは。馬込沢うすくら歯科、院長の薄倉勝也です。
歯医者「はい、じゃあこれで治療は全て終わりですねー。あとは定期的にお掃除しましょうね。」
歯科医院で言われたことはありませんか?私はこの言葉は説明が足りていないと思います。「悪いところは全て治療が終わった。でも悪いところがないか3ヶ月後とかに見せに来て下さいね。」とこういった印象を持たれてしまいます。これは歯周病は進行してしまう病気だから定期的に進まないようにしていきましょうね、というご案内になります。
歯周病は「症状が乏しく」「ゆっくり進み」「症状がでたら重症」という性質があり、さらに厄介なのが「一度進行すると元には戻らない」ことです。馬込沢うすくら歯科では日本歯周病学会の歯周病治療のプロトコルに準じて治療を行っています。プロトコルでは歯周病の進行が安定して管理できるようになっても定期的な治療が必要とされています。歯周病の進行が止まった状態に一時的になったとしてもまたゆっくり進んでいくのが歯周病です。その進行を止める、または緩やかにするために歯周病安定期治療を当院では行っています。メンテナンスとお伝えしてしまいがちですが、メンテナンスではなく進行させないための歯周病治療になります。そのためには定期的に検査を行い、症状に現れない歯周病の進行を明らかにする必要がありますし、それに応じた治療を的確に行なっていくことが必要です。
そのためにはお口の中のお写真を撮り、検査では現れないようなお口の変化を記録したりと色々と他の歯科医院ではされないことがあるかもしれません。口腔内写真は歯周病安定期治療において必須な場合とそうでない場合とありますが、歯周病学会のプロトコルに準じて記録を取らせていただいております。歯周病は症状が現れにくく、気づいた時には重症化していることが多いです。良い治療にはしっかりとした検査が必要で、それに応じた治療を行っていきます。歯周病安定期治療は「お掃除」ではなく「治療」です。その検査をせずに治療をすることは、改善したかも分からない「お掃除」になってしまいます。
より長くご自身の歯で美味しいお食事を召し上がっていただくため、「歯周病安定期治療」をお受けになって下さいね!
馬込沢うすくら歯科 薄倉勝也